Terms/Definitions

アルテミス計画

月周回拠点(Gateway)計画、 Space Launch System(SLS)計画、Orion 宇宙船計画などを含む、月面への有人着陸に関するすべてのプログラムの総体。米国はアルテミス計画を通して、月面探査だけではなく、2030年代に目標としている火星有人着陸のための技術獲得も目指している。

打上げ時質量

打ち上げ時の推薬等を含めた全質量。

永久影

月極域のクレータの内部など、惑星や衛星の表面において太陽光が当たらない領域。

越夜

2週間以上にわたる月の夜を越える技術のこと。(月面上では)昼が約2週間、夜が約2週間続く。

火星衛星探査計画(MMX)

火星衛星探査計画MMX(Martian Moons eXploration)は、火星圏(火星とその衛星)を探査するミッション。火星にはフォボスとダイモスと呼ばれる2つの衛星があり、MMXはフォボスの砂を回収して地球に戻ってくることを目指している世界初の火星衛星サンプルリターンミッションである。

小型月着陸実証機(SLIM)

SLIM (Smart Lander for Investing Moon)は、将来の月惑星探査に必要なピンポイント着陸技術を研究し、それを小型で軽量な探査機によって月面で実証する計画。

国際宇宙探査フォーラム(ISEF)

宇宙探査における国際協力の促進を目的とした、閣僚級を含む政府レベルでの対話・意見交換の会合。

重力天体表面探査技術

天体表面着陸後の実際に探査する技術をいい、その場観測技術、走行技術、掘削・採取技術、エネルギー技術、熱制御技術、除塵/防塵、機構潤滑技術などを含む。

新型宇宙ステーション補給機「HTV-X」

HTV-X は宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)の意志を受け継ぐ次世代の無人補給船。

月極域探査ミッション(LUPEX)

LUPEX(LUnar Polar EXploration)有人月面探査に向けた、インド宇宙研究機関(ISRO)との国際協働ミッションです。月の南極域に着陸後、ローバで移動。水資源の存在量・場所等に関するデータを取得する。

月周回衛星「かぐや(SELENE)」

2007年9月14日に打ち上げられた、月の起源と進化の解明のための科学データを取得、および月周回軌道への投入や軌道姿勢制御技術の実証を目的とした月探査機。

月周回有人拠点「Gateway」

米国を主体に国際パートナー・民間との協力により月の周回軌道に構築される有人拠点。クルーが滞在するための居住モジュールやロボットアーム、および船外活動機能などが備えられる。2023 年以降、最初のエレメントを打ち上げ、2028 年頃の完成を計画している。

月離着陸実証ミッション

有人月面探査に向けた離着陸技術の実証。月面への物資補給、サンプルリターンを含むサイエンスミッションなどに活用される。

フォボス・ダイモス

火星の衛星。地球の衛星である月と比べるととても小さく、火星の周りを周回していなければ「小惑星」だと認識されていたと言われている。

プロジェクトマネジメント

プロジェクトに関する要求事項を満足させるために、技法・知識・ツールを適用して特定の資源の制限内でプロジェクトを遂行する活動をいう。

ペイロード質量

搭載する貨物(観測機器など)の全質量。

捕獲説・巨大衝突説

火星の衛星の起源に関しては、小惑星が捕獲したものであるとする説(捕獲説)と、巨大な小天体の火星への衝突によってできたものであるとする説(衝突説)がある。

E

ECLSS

環境制御・生命維持システム(Environmental Control and Life Support System)

ESA

欧州宇宙機関(European Space Agency)

H

HALO

Gatewayミニ居住棟(HAbitation and Logistics Outpost)

I

I-HAB

Gateway国際居住棟(International HABitation module)

ISRO

インド宇宙研究機関(Indian Space Research Organisation)

ISS

国際宇宙ステーション(International Space Station)

N

NASA

アメリカ航空宇宙局(National Aeronautical and Space Administration)

Near Rectilinear Halo Orbit (NRHO軌道)

軌道面が常に地球を向いているため、地球との通信が常時確保され、地球からの到達エネルギーが月低軌道までの70%程度であることから、輸送コストが比較的小さくなるという利点がある。また、月の南極の可視時間が長く、南極探査の通信中継としても都合がよい軌道となっている。