PROGRAM

月周回有人拠点 GATEWAY

月周回有人拠点(Gateway)は、月面及び火星に向けた中継基地として、米国の提案のもと、ISSに参加する宇宙機関から構成された作業チームで概念検討が進められています。
質量は、国際宇宙ステーションの6~7分の1で、Gatewayの組立てフェーズでは、4名の宇宙飛行士により年間30日程度の滞在が想定されています。
本構想について、国際パートナーや産業界との協力による2028年の完成を目指し、米国及びカナダ政府が参加を表明しており、ヨーロッパ、日本、ロシアが参加に向けた検討を実施しています。(2019年4月時点)
Gatewayでは、Near Rectilinear Halo Orbit (NRHO軌道)という軌道をとることにより、軌道面が常に地球を向き、地球との通信が常時確保されます。
Near Rectilinear Halo Orbitという軌道を利用することにより、地球からの到達エネルギーが月低軌道までの70%程度であり、輸送コストが比較的小さくなるという利点があります。
また、月の南極の可視時間が長く、南極探査の通信中継としても都合がよい軌道となっています。

月周回有人拠点(Gateway)における日本分担案

Gateway構想について、JAXAは、これまでにISSや有人宇宙活動、宇宙ステーション補給機「こうのとり」で培った技術を活用した参画を検討しています。
具体的には、居住機能及び補給での貢献を念頭に、Gatewayミニ居住棟(HALO)への機器の提供、欧州宇宙機関(ESA)、NASAとの連携による国際居住棟(I-HAB)のサブシステム(環境制御・生命維持装置)での参画、及び地球からGatewayへの物資補給には、宇宙ステーション補給機「こうのとり」を改良して現在開発中の「HTV-X」に、月飛行機能を追加して使用することを検討しています。

[New!] 多数者間調整会合(MCB)共同声明(2019.9.11)

多数者間調整会合(MCB)共同声明(2019.3.5)

月・火星への無人探査 Robotic Exploration
of the Moon and Mars

小型月着陸実証機(SLIM)

JFY2022

打上げ予定

打上げ時質量 約700kg

着陸時質量 約200kg

  • ピンポイント着陸技術の獲得
  • 月面に高精度かつ傾斜地へ着陸する技術の実証

月極域探査ミッション

JFY2023

打上げ目標

打上げ時質量 6t

ペイロード質量 350kg以上
(ローバ含む)

  • 月持続的な探査かつ拠点構築に有利な月極域の探査
  • 水氷の資源利用可能性の調査
  • 越夜技術など重力天体表面探査技術の確立

火星衛星探査計画(MMX)

JFY2024

打上げ予定

火星の二つの衛星(フォボス・ダイモス)を観測し、フォボスからのサンプル回収を目指す
火星衛星の起源説が、捕獲説と巨大衝突説で二分、未決着

  • 火星衛星物質のサンプルリターン
  • 火星衛星の由来と、原始太陽系での水起源過程を解明
  • 将来の有人拠点候補地の調査

【プレスリリース】火星衛星探査に向けた国際的な惑星保護方針への貢献について(2019.9.6)

有人月面探査に向けた技術実証 TECHNICAL STUDY

月離着陸実証ミッション

2020年代後半

打上げ目標

  • 有人月面探査に向けた離着陸技術の実証
  • 月面への物資補給、サンプルリターンを含むサイエンスミッションなどに活用

広域の有人月面探査に向けた検討 STUDY ON BROAD
LUNAR SURFACE EXPLORATION

月は、6分の1の重力がある重力天体です。一方、クレータ、崖、丘が存在し、また地球と比して過酷な放射線環境や温度環境、極高真空環境に晒されます。広域の有人月面探査には、そのような環境でも1万km以上を走破できる有人与圧ローバが必要とされます。
2030年代前半の目標は以下となります。


有人与圧ローバが拓く「月面社会」勉強会

民間企業との連携取り組み COOPERATION WITH
PRIVATE ENTERPRISE

JAXAでは、持続的な月探査活動の推進に向け、民間企業との協業活動を促進していきます。実現にあたっては、異業種協働の研究開発を目指す宇宙探査イノベーションハブや、新たな民間事業の創出に取り組むJ-SPARC等の仕組みも活用し、宇宙以外の領域での協業も推進しています。

科学探査との連携 COOPERATION WITH
SCIENTIFIC EXPLORATION

国際宇宙探査の推進にあたっては、これまでの科学探査活動により得られた知見を活用するとともに、学術界との密接な連携のもと、今後の宇宙科学の発展に寄与していきます。