Outreach

2024.10.2  職員インタビュ―④
有人与圧ローバー
エンジニアリングセンター
互井梨絵さん

10/26(土) 13:45~14:15
「ぶっちゃけトーク!有人与圧ローバーの裏側に迫る」 


Q1. 所属とプロジェクトを簡単にご紹介ください。
A. 有人与圧ローバーエンジニアリングセンターの互井梨絵と申します。やんちゃな宇宙兄弟を育てるママさんエンジニアです。世界初!月で走る、宇宙服を着ないで乗れる車の開発をしています。
宇宙飛行士はこの車(ローバー)で約1か月過ごします。ローバーの中で食事や睡眠をとったり、ローバーを操縦して移動したり、宇宙服を着て月面に降りて岩石の採取をしたりします。

ローバーをどのような形にするのか?月の特殊な環境でどうやって走らせるのか?夜が長時間続く月でどうやって電力を確保するのか?宇宙飛行士が運転しやすい・生活しやすい船内にするにはどうすれば良いのか?もし何かトラブルがあっても大丈夫なように、どのような対策をするのか?宇宙で使えることを確認するためには、月に行く前にどんなことを確認しなくてはいけないのか?
ここには書ききれないくらい、たーーーーくさんのことを、NASAやメーカさんを含め、チーム一丸となって相談しながら進めています!

Q2. 業務内容を簡単に教えてください。
A. 主に「再生型燃料電池(=RFC)システム」を担当しています。このローバーにも太陽光パネルを搭載して日中は発電をしますが、我々が探査する南極域では8日くらい発電できない夜の期間があります。そこで登場するのがRFCシステムです。これは、ローバーに搭載した水を電気分解することで水素と酸素に分け、その水素と酸素を使って、燃料電池として発電をします。この発電時に水が発生するので、その水をまた再利用して発電するという、循環できる=再生できるシステムです。
技術的にも非常に難易度が高いだけでなく、宇宙で使用するための耐久性の確認が必要であったり、このシステムをローバーに載せなくてはならないため、大きさ・質量も非常に制約を受けたりします。現在は地上で、実現性確認モデルでの試験を行っています。その中で出てきた課題をメーカさんと相談しながら、一つ一つ解決を積み上げ、最終的な「RFCシステム」の完成を目指しています。

Q3. 当日どのようなことをお話しいただけますか?
A. 「ローバーを作っています」と言っても、実際に普段どのようなことをしているのか、どのような人たちが携わっているのか、イメージが湧かない方も多いと思います。RFCシステム以外にも、多くの課題を解決するために頑張っている技術者達の話や、業務の中での、楽しい話、わくわくする話や、苦労話、裏話などぶっちゃけトークもお楽しみに!

Q4. 皆さんへのメッセージをお願いします。
A. ローバーを作っていくには、JAXAやメーカのみなさんが一丸となることはもちろんですが、 みなさんの応援や理解があってこそだと思います。この講演を通して、JAXAを、有人与圧ローバーを、そして私たち技術者を、ぜひ身近に感じていただければと思います!

有人与圧ローバーエンジニアリングセンター 互井梨絵さん