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2022.06.22  Mars Ice Mapper計画(MIM)での科学観測に関する意見募集の結果およびMDTメンバによる総評について

 

Mars Ice Mapper計画(MIM)の観測定義チーム(MDT:Measurement Definition Team)では、2022年2月15日から3月4日にかけて、MIMの科学観測に関する意見募集を行いました。たくさんの貴重なご意見をお寄せいただき、ありがとうございました。意見募集の結果およびMDTメンバによる総評は下記のリンクからご覧いただけます。

意見募集の結果

MDTメンバによる総評


=====以下、募集案内(2022年2月15日掲載)=====

Mars Ice Mapper(MIM)計画に関して、アメリカ航空宇宙局、カナダ宇宙庁、イタリア宇宙機関および国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構においてミッションの概念検討が進められているところ、国際公募により選出された観測定義チーム(MDT:Measurement Definition Team)は観測要求の検討を進めています [1] [2]。MIMは、合成開口レーダ(SAR)を搭載した火星周回機により、火星表面下の水・氷分布を観測するミッションであり、将来の火星有人探査に向けた水資源の把握を第一目的としています [3]。一方、科学の目的として、氷の起源と分布、そして火星環境変化の解明につながる証拠の把握等が設定されています。  
 
MDTには日本からも我々を含めた9名のメンバーが参加し、火星衛星探査計画(MMX)に次ぐ火星圏探査として、MIMでの観測を日本の目指す将来火星探査プログラム(JSMEP [4])へと組み込んでいくことを目指しています。

今回、MIM計画に期待する観測・探査案およびMIMを含む日本の火星探査計画の将来像に対する期待および要望に関し、広くコミュニティーの皆様からの意見を募集したいと思っております。皆様からのご意見をMDT活動に反映させることで、MIMを日本にとってよりよい形の探査にしていきたいと思います。
皆様からのご提案は、投稿フォームより提出おねがい致します(〆切:3月4日)。

MDT活動の結果はMDTレポートとして公開予定です。なお、ご提供いただいた情報が全てMDTレポートに反映されるわけではないこと、ご了承ください。  
また、ご提供いただいた情報のうち、投稿フォームの項目8および9(「MIM計画に期待する観測・探査案」および「MIMを含む日本の将来火星探査計画の将来像に対する期待および要望」)に関しては、匿名でJAXA国際宇宙探査センターのHP上で公開させていただく予定にしておりますので、予めご了承ください。

MIMおよびMDT活動に関する詳細は、2/17-2/18に開催される第6回重力天体(月火星)着陸探査シンポジウムにおいて、紹介いたします [5]。また、国際火星探査プログラム(MEPAG)での発表資料をご参考ください。

問い合わせ先
関 華奈子(東京大学)<k.seki@eps.s.u-tokyo.ac.jp>
関根 康人(東京工業大学)<sekine@elsi.jp>

参考資料
1. MIMへの参加意向表明書 [Link]
2. 14th Virtual MEPAG Meeting [Link]
3. 12th Virtual MEPAG Meeting [Link]
4. 宇宙理学・工学委員会 国際宇宙探査専門委員会「火星探査計画の科学探査タスクフォース:中間報告書(2019年2月14日付)抜粋 [Link]
5.第6回 重力天体(月火星)着陸シンポジウム [Link]