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2024.4.4  アルテミス計画有人ミッションにおける
月面観測機器の選定について

 

 2024年3月26日、アメリカ航空宇宙局(NASA)より、アルテミス計画における最初の有人ミッション(アルテミスⅢ)において、宇宙飛行士が月面での展開を担当する最初の観測機器3つが選定されたと発表され、その内の一つとして、東京大学を中心とするチームが提案した月面で誘電率を測定する機器(LDA:Lunar Dielectric Analyzer)が選定されました。

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月面での宇宙飛行士による観測機器の展開(想像図)

 JAXA国際宇宙探査センターは日本政府の方針も踏まえ、持続的な月面探査活動を行う上でJAXA自ら計画するミッション(※)や国際協力、民間の月面輸送機会を活用して、技術実証や月面科学の活動を推進しております。(※月探査促進ミッション、有人与圧ローバ―など)

 今回のNASAの公募にあたっては、JAXA国際宇宙探査センターとしても日本のミッション搭載機会の確保の観点、及び本テーマが将来の月面探査に貢献が期待されるものであると考え、東京大学と共同研究契約を締結しサポートしております。

 アポロ計画以来の有人月面着陸を目指すアルテミス計画において、宇宙飛行士が月面で展開する最初の観測機器のうちの一つに日本の観測機器が選定されたことを大変喜ばしく思うと同時に、本テーマを成功させるために必要な支援を引き続き行ってまいります。

 今回の選定が、日本のアカデミア・民間企業を始めとする様々なプレイヤーによる月面探査への参加を促す大きな契機となることを期待しています。